【 あの日の記憶のために。】
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心にいたみ持つ人々の中に
たのしく
心いたみなく 住まんかな
心いたみ 嘆く人々の中に
つゆ心いたみなく
住まんかな
友松圓諦訳 「法句経」第198
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今日は、いつもお越し下さるIさまのレッスン。
昨日の311はどのように過ごされたかお伺いすると、
あの日の映像を見ては、辛い気持ちを思い出してしまったとのこと。
東京で地震を経験し、
すぐに日常が押し寄せて来た中で、
大事な感情をしまい込んだままの方が、
なんと多いことでしょう。
今日も、奥底にしまった恐怖感や悲しみを、
祈りに変え、
微笑みに変え、
ヨガを行いました。
今日、Iさまと行った瞑想をシェアします。
もしよければ、ゆっくり行ってみてください。
自分の形に変えてもかまいません。
姿勢は座骨を安定させ、緩やかに背骨を伸ばし、
穏やかに呼吸を整えてから入ります。
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自分の内側を、頭の先からゆっくりと、青い光で満たしていきます。
尾てい骨の内側から、背骨の内側をなぞるように、
光の柱を通していきましょう。
腰、背中、首のカーブ、頭のカーブを通って、眉間へ。
まずは眉間に強い光を集めます。
眩しいくらいに光を感じたら、
それを胸までおろしてきましょう。
胸の真ん中が、暖かさを感じるくらいに光を強くします。
さぁ、あの日、とても怖い思いをし、よく頑張った自分に、
胸の光を放って包んであげましょう。
その周囲にいた人々にも、胸の光を届けます。
東京中に、
関東に、
東北に、
日本中に。
夜明けの一条の光のように、
胸から放たれた光がさーっと伸びて行くのをイメージします。
光に包まれた、あの日の自分。
暖かい風を感じてふと顔を上げ、
少し、微笑んでいるのをイメージします。
周囲の人々も、
遠い被災地の人々も、
光の気配を感じ、
空を見上げ、
ふと微笑んでいるのをイメージします。
微笑んでいる彼らを見て、
思わず私も微笑んでいます。
胸が熱いほど、暖かくなっているのを感じて。
そして、胸から放たれた光が、
淡い桃色に変わり、
やがて桜の花びらが舞うように、
胸から花びらが次々に舞い上がって行くのをイメージします。
あの日の自分の足下に。
被災したと遠い人々の肩や頬に。
風に乗って日本中に花びらが届き、
やがてピンクの花びらの風になって、
地球を幾重にも包んで行きます。
彼らが微笑んでいます。
それを見て、私も思わず微笑んでいます。
微笑みが続く限り、
胸からはこんこんと愛に満ちた花びらが溢れ、
尽きること無く、
世界を包みます。
胸が熱いくらいに暖かいのを感じて。
花びらに触れた人々が微笑んでいるのをイメージして。
そして、それを見ている私もまた、微笑んでいます。
その微笑みのまま、
花びらを溢れさせながら、
ヨガをしていきましょう。
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大事なことは、
悲しい思いを抱えたままではなく。
自分の中で、微笑みを満たしてから、
ヨガのアーサナを行ってみてください。
スシュムナーにエネルギーを通し、
それを維持し、保持するためにも、
自分で自分に微笑みかけてあげてください。
「 怖かったね 」
「 よくがんばったね 」
「 大丈夫。」
「 もう、大丈夫 」
置き去りにした自分の感情は、
微細なシグナルを放ち、
やがてそれは身体に大きな不調をもたらします。
よくがんばった。
自分の身体に、語りかけてあげてください。
あの大きな揺れを経験し、
誰も、傷つかなかった人などいないのです。
もっと傷ついている人たちのために、踏ん張った自分。
よくがんばったと、
抱きしめて上げてください。
1年。
一人一人、みんな本当によくがんばりました。
内側の自分と、
手をつないで、
ヨガをしてみてください。
愛をこめて。