【 ちゃんと、導かれている 】
友人に会ったあと、
感じることがたくさんあって、海へ。
美しい夕焼けが広がっていました。
彼女は、
ルパリとタニアの200時間のトレーニングを、
共に受けたヨガインストラクターさん。
怪我でしばらくヨガの仕事からはなれ、
その間に赤ちゃんが授かり、出産、育児。
幸せだけど、
幸せだけど、
ヨガの仕事から離れていることの焦り、
子育てで自分の心と体を磨耗させている疲れ、
このままどんどん、何かを諦めて、
自分を活かせずに終わるのではないか、という不安。
わかる、わかる。
すごく、わかる。
彼女の気持ちを痛いほど感じながら、
出会ったころの彼女、
妊娠中の彼女を思い出し。
あぁ、すごいなぁ、
ちゃんと導かれているなぁ、
彼女に今、必要な試練なんだなぁ、と感じていました。
それぞれに、
それぞれの形で、
本質的に同じような焦りや不安にさいなまれることがあります。
ひどい嵐の中にいるときは、
辛くて、苦しくて、前が見えなくて。
世界から切り離されたような孤独と、
どこにも救いがないような感覚にとらわれ。
なんとか頭では、今ある小さな幸せを数えて、
幸せの灯火を大きくしようとするのだけれど。
全然うまくいかなくて。
がんばればがんばるほど、うまくいかない。
そんなときが、あります。
わたしもそうでした。
きっとあの時の私に、
救いの手を差し伸べてくれた人たちは。
私のことも、
同じように見えていたのだろうと思います。
ちゃんと、導かれている。
大丈夫。
本当に、そう思う。
そして、本当にそうなんです。
ちゃんと、導かれている。
それぞれの、より良き方へ。
だから、ほんの少しだけ、安心してください。
無理に頑張ろうとせずに。
歯を食いしばり、
力をこめて踏ん張って、
息を止めたアーサナは、
求めていた心地良さからは程遠いものです。
彼女を通して、
それは私自身へのメッセージのようでした。
ちゃんと、導かれている。
だから、安心してね。
そんな感覚に包まれた夕焼けでした。