Lotus bird yoga

~ ヨガインストラクター寿香(Hisaka) どこまでも寿ぐ日々へ ~

【 Inner child 】




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私たちが、内なる子供を抱擁するとき、

それは両親や先祖の中の

傷ついた子供たちすべてを抱擁しているのです。

-- ティク・ナット・ハン --

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Inner child 。 内なる子供。

子供時代の感情や記憶、痛み。



この内側の声の主を、どうケアするか・・



様々な呼び方で、太古の昔から、

人々はずっとこの課題に取り組んでいたのだと思います。



最近、私の中で、気がついたことをひとつ。




現在、私の住む部屋の階下のご家族に、

3歳くらいの女の子が住んでいまして。



彼女が、火がついたように泣いているのです。



泣き声に気がつき始めたのは、3ヶ月まえほど。

最初は、どこか遠くのお家のことだと思っていたのです。

目の前が道路なので、車の喧騒に紛れていたのです。

夜中11時に、火がついたように、40分ほど泣き叫んでいて。



その日から、私は気にするようになり、

それが、かなりの頻度だということに、だんだん気がつき。



絶叫する悲痛な泣き叫びが、止まることなく1時間近く続く。

朝に、夕に、深夜に。

だんだん私は、部屋にいるときは気が気じゃなく。



ある深夜、あまりの泣き方と長時間に、

私は、相方さんと相談し、

悩みに悩んだ末、念のため、児童相談所に電話。



それ以来、彼女が泣く声を、敏感に敏感に聞き取ってしまい。

いえ、正しくは、まるで監視するかのように、聞き取ってしまい。

息苦しく、いたたまれなく。



私は自問自答しました。

この過剰な心配は、なんだろう。

私は、どんな「結末」や「現実」を、引き寄せようとしているのだろう?



わたしは、他の現実もちゃんと見ていました。

階下のおうちが、とても素敵なご家族なのを。

泣き叫んでいる女の子は、

朝、ママと駐車場でパパの車を見送る姿を。



それでも、

私は、階下のお宅で、

何か悲痛なことが行なわれているのではないかと、

心の片隅に思い描いていて。

それは心配ではなく、

そうであれと願っているのではないか、と。



そのエネルギーを、

女の子や、女の子のママに、届けているのではないだろうかと、

はた、と気がつき。




それと同時に、

泣き叫ぶ声に、過剰に過敏に反応していたのは、

私の中の「内なる子供」であったのだと、気がつきました。




誰かを助けたい。




その感情や思いは、

自分を助けたい、という心の投影。




自分の心の痛み(エゴ)を解放する手段として、

現実に投影していることに、

気がつかなければいけない・・・・。




はたと、はたと、気がついたのです。



私が、私自身の内なる子供を癒せば、

私の現実の中に、傷ついた子供の泣き声は、響かなくなる。



正しさという世界にいた私のエゴができる最大限のことは、もう行った。
(お電話する、という行為)


そして、

本当に、本当に、私がしなければいけないことは、

自分の内側で泣いてる子供の声を聴き、寄り添うこと。




私はもしかしたら、

大きな声で泣き叫ぶ彼女を、羨ましがっていたのかもしれません。



愛を、送る。

自分の内側に。



泣き声に、

傷ついていたのは、怯えていたのは、

私自身でした。



小さな天使が、今宵もご機嫌よく眠れますように。




追伸



ご近所の見回り役みたいなおじさまで、

よく女の子やママとお話される方に、

何気なく伺ってみたところ。


彼女はとても寝つき寝起きが悪く、

また最近自己主張が強くなり、大きな声で泣くので、

ご両親も悩んでいる・・とのことだそう。

「身体にアザとかはないよ」とのこと・・・

見守ってくださる方がいて、ちょっと安心しました。