Lotus bird yoga

~ ヨガインストラクター寿香(Hisaka) どこまでも寿ぐ日々へ ~

✧︎ ヨガで怪我をする、ということ ✧︎*。

 

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ここに、1人の素晴らしいヨガの先生が体験された、
壮絶なヨガでの怪我の出来事を、
私の学びと自戒のためにシェアさせて頂きます。

 

 

 

長く活動されてこられたマユミ先生が、
とあるアジャストによって生じた大きな事故。

 

 

マユミ先生と同じように、
股関節唇や、大腿骨損傷の方を数人存じており。
あぁ、なんということだろうと胸が苦しくなります。

 

ここから何を学び、何を変えていくか。

大きな変化が問われているような気がします。

 

 

❁︎ ❁︎ ❁︎

 

 

個人的な話を、綴っていきます。

 

 

私のヨガクラスって、
受けてくれてる方はご存知のとおり、
少々変わっています。

 

 

その日その日、皆の体調を聞いて、
その日その時、内容が変わるから。

 

 

それは、

 

『あの先生のクラスで実は痛みを感じた』

『でもその先生には、悪気がないから言えない』

『怪我したからそのクラスには参加できない』

『だから寿香先生のクラスに来ました』

 

 

…こんな話を、ずーっと、
しかもたくさんの方が打ち明けてくださる。

 

 

私には何ができるだろうか。

 

正直、そんなに怪我が出ているクラスに
怒りもありました。なんでやねん、と。

 

そして、もしかしたら、

同じことが私のクラスでも起きてるかもしれない!

 

 

 

怪我は先生と生徒の両輪で生じます。

 

 

先生への信頼が低い時に
強めのアジャストを受ける、
難易度の高い、負荷の強いアーサナをとると
往々にして怪我に繋がります。

 

 

私の役目は、


その方々が痛みや恐怖を少しでも手放せるよう、
治癒力を高め、身体への信頼を取り戻せるよう…

 

 

意識を向けてほしい箇所に触れるだけ、
こわばってる筋肉をそっとさするだけ、

 

 

けして私の荷重は載せない、

 

その人自身の重さと、重力が、
心地よいところへ連れて行ってくれる。

 

 

 

私は、痛めてる箇所がある方に、
とてもたくさん声をかけます。

 

怪我をしているときにヨガに来る人は、

がんばり屋さんだから。

 

痛みや不調があることに、慣れているから。

 

 

 

ある生徒さんを思い出します。

 

 

昔はシャバーサナ中、必ず皆さんに
軽いマッサージをしていました。

 

 

それを行うことが、
よい先生なのだと信じていたのです。
私もされて気持ちよかったから。

 

 

彼女が初めてクラスに参加されたとき、
いつものように頭蓋骨を触ろうとしたら、
『そこはやめてください』と言ってくださいました。

 

 

後から伺うと、
頭蓋骨を切って、脳の手術をされた方だった。

 

 

私は、ゾッとしました。

 

そしてシャバーサナ中、
彼女は私の手が伸びてきたとき、
言いようのない恐怖感に襲われたであろうと察し、
本当に本当に、申し訳なく感じたのです。

 

 

彼女はその後も、私のクラスに通ってくださり、
シャバーサナ中、私は彼女に別の箇所に触れて
緩みを促し、感謝を伝えました。

 

 

私の1番の先生は、生徒さんたちです。
様々なことを教えてくださる。

 

 

私が体験していない怪我や痛みは、
私を通して、他の誰かの役に立ちます。

 

 

そして、皆さん何かしらのメッセージを携えて
目の前に現れてくださる。

 

 

その日その瞬間、
ある箇所が不調な人が現れたとき。

 

 

私は、そこにいる全員が、
その箇所をなんらかの形で癒す必要があるから、

この瞬間、現れたと捉えます。

 

 

いたいと言っていい。
がんばらなくていい。

その空間の一員としてその場を味わう。

 

 

今一度、私自身が大切にしてきたことを、
しっかりと心に刻み、精進して参ります。

 

 

マユミ先生の分かちあいに、
たくさんの感謝を込めて。