Lotus bird yoga

~ ヨガインストラクター寿香(Hisaka) どこまでも寿ぐ日々へ ~

✧︎ 『観る』ちから

 

f:id:lotusbirdyoga:20181217003623p:image

 

早いもので、今年も残りわずか。

 

12月15日(土)、

本年の尾山台公民館でのクラスが終了しました。

 

 

小さなヨガの集いが始まって、はや3年。

変わらず集ってくださる皆さんのおかげです。

本当にありがとうございます😊

 

 

今年最後のお話は、3つのテーマでした。

 

◽️ 観る力 … 『 目 』はどこを見ているか

 

◽️ 怪我や病気になる権利

 

◽️ 自分のエネルギーを全部自分に使う『ワガママ』になる

 

 

せっかくなので

順にブログに残しておきたいなと書いております。

 

 

口でワァワァと話してる内容を、

文章にしたら… かなりの量なので、

3つに分けて書いていきますね。

 

 

 

◽️ 観る力 … 『 目 』はどこを見ているか

 

 

アシュタンガヨガという流派があります。

 

やったことがある人も、ない人も、

へぇへぇ、と辛抱してお目通しくださると、

お役に立つことがあると思います。

 

 

このアシュタンガヨガという流派には、

自分への集中を高めるための

大事なポイントが3つあります。

 

 

ウジャイ呼吸。

バンダ。

ドリシュティ。

 

 

ウジャイ呼吸とは、

ダースベイダーの呼吸音のように、

しゅーこーと音を立てて呼吸する方法。

身体に熱を生み出す呼吸法です。

 

 

バンダとは、『鍵をかける』という意味のサンスクリット語

 

このバンダとはなんぞや…という話になると、

一晩中 語り合おうじゃないか友よ…となるのですが。

(私のクラスに来てくださる方には、

以前から3つのバンダのお話をしていますので

思い出せるか…小テスト!)

 

ざっくり言いますと、

 

フィジカル的な捉え方として、

体深部のコアを使い各部分の安定性を高める働き。

 

エネルギー的な捉え方として、

身体を巡るプラーナ、エネルギー、気を、

体から漏らさぬよう、

また下から上へ、頭頂へと引き上げていく働き。

 

 

 

そして、3番目、ドリシュティ

 

視線、という意味です。

 

アーサナの最中、どこを見るのかを厳密に定められているのがアシュタンガという流派です。

楽譜の指示記号のように、

それぞれのアーサナに厳密に決められています。

 

なぜなら、『どこを見るか』

とても、大事なポイントだから。

 

ここまでお話をしていながら、

私は生粋のアシュタンギではないのですが。

 

 

この、『 どこを見るか

 

年末の心の断捨離、

年始のスタートに、

役立てていただけたらな、という話です。

 

 

 

私たちは、

いつも何かを『見て』います。

いつも誰かを『見て』います。

 

 

けれどもそれは、

 

本当に『それそのもの』を見ているのか、

本当に『その人そのもの』を見ているのか、

 

 

… これがポイントです。 罠のポイント。

 

 

私たちはいつも、

 

あるモノを、

ある人を、

ある出来事を、

 

 

『見たいように見て』いるのです。

 

そのことに気づく。

 

 

例えば。

 

あぁー、わたしってやっぱりダメだわ…

 

あの人も、私のことダメって思ってる…はず…

 

顔にそう書いてある…

 

そんな顔してた…  そんな風に私を見てた…

 

… … … ・゚゚(>_<)゚゚・

 

みたいな気持ちになったり、

なってる人から相談を受けたりしませんか。

 

 

【 ダメだ 】の部分を、

ぜひほかの言葉に置き換えて、

グッと痛くなるものを探してみてください。

 

 

【 嫌われてるんだ 】とか、

 

【 愛されてないんだ 】とか、

 

【 大切にされないんだ 】とか、

 

そういう類のやつです。

 

【 治らないんだ 】も加えてみてください。

 

 

 

こういう思考と感情の硬直状態を、

不邪見 》と言います。

 

 

ありのままに、物事を見られないことを言います。

 

これは、自分を良くも悪くも守るため。

 

 

自分の内側を守るために、

強固に積み上げていくレンガのように、

ある方向へ向かってエネルギーを注ぎ続ける行いです。

 

それが『 見る 』ということ。

 

 

そして、この『どこを見てるか 』で、

 

… … あなたの未来が… 決まるのです… 

 

そう…  アレですよ…

 

 

f:id:lotusbirdyoga:20181217013410j:image

 

 

もう、喪黒福造 しか浮かんでこなかったんです。

 

なんの話をしているの、ってことなのですが。

 

 

 

私たちの前には、

いくつものパラレルワールドが広がっています。

 

 

パラレルワールドの線路のイメージ。

 

 

それはまるで、

新宿駅、東京駅、みたいな感じです。

個人的には、銀河鉄道999メガロポリス中央駅です。

複雑に重なりあった駅のホーム。

 

f:id:lotusbirdyoga:20181217093357j:image

 

 

たとえ、同じ場所に向かうにしても。

 

 

それが各駅なのか、快速なのか、

満員でぎゅうぎゅうなのか、

新幹線のグリーン車なのか…

 

 

何を『見て』いるか、

自分の内側を

どんなふうに強張(こわば)らせているかで、

変わってくるのです。

 

 

どんなふうに『見て』いるかで、

自分の発するエネルギー、

思考や感情が身体の外にあふれ、

におい立ってきます。

 

 

気配、発している空気、

 

 

その重さ、軽さ、濁り、清らかさで、

多重、多層のパラレルワールドが変わってきます。

 

 

自分が発している波動…

 

軽く、高く、振動しているか、

重く、低く、振動しているか、

 

その振動の違いが、

未来行きの切符であり、

線路そのもの、となります。

 

 

何をどう『 見る 』かで、

その未来をぐいぐい手繰り寄せて、

現実として発露させていくのです。

 

 

それを描いたのが、

【 君の名は 】の映画ですね。

パラレルワールド

瀧くんと三葉です。

 

過去を変え、

未来を手繰り寄せた物語。

 

 

f:id:lotusbirdyoga:20181217024224j:image

 

 

 

 

そして、先ほどから、

何をどう『 見る 』か… と書いてますが。

 

 

本当は…

 

自分をどう『 見ている 』のか

 

 

… …  ということなんですね。

 

 

他者を通して、自分をどう見ているのか。

 

そして、

 

本当に望んでいるものを、

ちゃんと『見て』いるのか。

 

 

やだな、やだな、と目を背けたいことに、

やだな、やだな、と言いながらじっと指の隙間から

見続けていないだろうか。

 

 

ここで、落語の『 まんじゅう怖い 』です。

 

f:id:lotusbirdyoga:20181217020858j:image

 

▷まんじゅう怖い

https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E3%2581%25BE%25E3%2582%2593%25E3%2581%2598%25E3%2582%2585%25E3%2581%2586%25E3%2581%2593%25E3%2582%258F%25E3%2581%2584

 

男を懲らしめるために、

怖いものは何か、と問われ、

まんじゅうが怖い…と白状したので、

まんじゅうを山ほど投げ込むと…

怖い、怖いと言いながら嬉しいそうに食べる…という落語。

 

 

私たちは、そうなりたくないと願うほど、

怖い、いやだ、という感情のエネルギーが

とても強く潜在意識に働きかけます。

 

それを逆手にとって、笑い話にした落語です。

 

 

なので、

 

『 あー、お金… たくさんあって困ったなぁ…どう使おうか… 』と、

 

困ってみるのも1つです…笑

 

実際に、世界の本当のお金持ちは、

お金の使い道に困っているのですよ。

 

なので、チャリティーをなさるんです。

 

 

それと同じこと。

 

 

本当に求めているものを『 見て 』いるか。

 

望んでいないものばかりを『 見て 』いないか。

 

 

私たちは、ついつい、自分を守るために、

 

拗ねて、

 

どれだけ自分が大変で、

 

尽力して、苦心して、

 

誰にも助けを求めず戦ってきたか、

 

それを相手に分からせようとして、

 

なんなら相手を変えようとして、

 

 

 

… …  本当に望んでいないものを、見がち、です。

 

なんなら、そればっかり、凝視、しています。

 

 

 

この年末は、

 

自分が見ている自分は、

 

本当に望んでいる姿だろうか、

 

問うてみてください。

 

 

 

そして、気がついたら、

 

さらっと、するっと、

 

見たいものを見てみてください。

 

 

意識して、見ることを、

 

明確な意図や目的を持って、

対象を見ていることを、

 

【 観る 】

 

と言います。

 

 

 

【  見る  】から、【 観る 】へ。

 

 

 

自分の内側の

種であり、

発露である、

取り巻く世界を観る。

 

 

 

そんなお話でした。

 

 

今夜はひとまずここまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

感謝をこめて。

 

 

寿香  拝